「チームラボ プラネッツ TOKYO」は東京の豊洲にある、水に入るミュージアム。 体感できる7つの作品によって、光や音に囲まれた芸術的な世界へとあなたを誘います。本記事では「チームラボ プラネッツ TOKYO」の楽しみ方や、行き方とチケットの購入方法を紹介します。
光と音と水、ここにしかないアート空間に浸ろう
teamLab, The Infinite Crystal Universe, 2018, Interactive Installation of Light Sculpture, LED, Endless Sound: teamLab.©teamLab
東京・豊洲にある「チームラボプラネッツ TOKYO」(以下、チームラボ プラネッツ)は、7つの作品空間による「水に入るミュージアム」。
作品空間はアートコレクティブ・チームラボのコンセプト「Body Immersive」をもとに巨大な4つのエリアにわかれ、目や触感、音を通じて没入できる、心奪われるようなアートの世界が広がっています。
独特で比類ないこれらの作品は、人の感覚に重点が置かれ、まるで見る人とアートの境界が無くなってしまうようです。
チームラボ プラネッツは2018年7月7日にオープンし、2020年秋まで開催。本記事では展示の一部の紹介や、楽しく見て回るコツ、チケットやアクセス情報をお伝えします。
1. 『The Infinite Crystal Universe』の不思議な空間に迷い込む
teamLab, The Infinite Crystal Universe, 2018, Interactive Installation of Light Sculpture, LED, Endless Sound: teamLab.©teamLab
とくに有名な作品のひとつ『The Infinite Crystal Universe』は、変化する光と色彩に満ちた空間を歩き回ることができます。光の反射が美しく、どこまでも続くクリスタルの宇宙の狭間に迷い込むような感覚に陥ります。
会場では「エキシビジョンアプリ」を使うと作品に参加も可能。アプリを使って”宇宙の構成要素”と呼ばれる6つのアイコンを作品に映し出すことで、その時だけの空間を創ることができます。
自分の動きがほかの鑑賞者の動きに影響を与えて創造が重なり合い、ユニークな相乗効果をうみ出します。
2. 虹色の動植物や水とふれあう
teamLab, Drawing on the Water Surface Created by the Dance of Koi and People – Infinity, 2016-2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi ©teamLab
『人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング- Infinity』では、色鮮やかな鯉が水のなかで動き回り、線を描いていく作品。
ふくらはぎからひざ下ほどの深さがある水のなかを進んでいくと、季節に合わせた花が咲いていきます。
可愛らしい鯉は鑑賞者へぶつからないように泳いでいます。鑑賞者の行動の影響を受けながら変容し続けるので、今この瞬間の絵は2度と見ることができません。鯉は人にぶつかると花になり、散っていきます。
こちらの作品空間には、チームラボが設立以来取り組んでいる、空間に書く書『空書』の作品『冷たい生命』があります。
水面への映り込みも綺麗です。美しく魅力的な作品と、水のゆるやかな動きはぜひ時間をかけて見てみてください。
3. 寝転んで見上げる、浮遊する花
teamLab, Floating in the Falling Universe of Flowers, 2016-2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi ©teamLab
『Floating in the Falling Universe of Flowers』では、四季折々の花々が、時間とともに変化しながら咲きわたる”生命の宇宙”が、空間に広がっていきます。
広い半球状の空間で、座ったり寝転んだりしてみましょう。頭上や足元を目が覚めるような色の花が咲いては枯れ、降り注いできます。その様子を見ていると、現実とは異なる世界で宙に浮いているかのように感じられます。
「エキシビジョンアプリ」では、この空間に蝶を飛ばすこともできます。ここでも作品は独特の動きをするようにプログラムされており、同じ空間の景色は2度と見ることができません。
4. 浮遊し、色を変える球体と遊ぶ
teamLab, Expanding Three-dimensional Existence in Intentionally Transforming Space-Free Floating, 12Colors, 2018, Interactive Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi ©teamLab
光に満ちた球体が、迷路のような空間を作り出している『意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 – 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊』。ふわりと軽い球体を実際に動かしてみましょう。球体は物理的な接触によって12色に変化します。
12色のなかには、水中の青や日没直後の”たそがれ時”の空、花の色などを表現したものがあります。柔らかな色合いと球体の動きが、夢のなかにいるように感じます。
5. ブラックホールのなかで”身体”を意識する
teamLab, Soft Black Hole-Your Body Becomes a Space that Influences Another Body, 2016-2018 ©teamLab 作品『やわらかいブラックホール – あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である』では、来場者は沈み込む空間で、ふかふかとした丘やくぼみを越えて歩きます。一歩ごとに足が柔らかい地面に沈むので、自分の動きひとつひとつや、ほかの来場者のいる場所を意識し始めます。
teamLab, Soft Black Hole-Your Body Becomes a Space that Influences Another Body, 2016 ©teamLab
転んでしまっても、驚くほど気持ちのよい柔らかな地面が受け止めてくれます。力を抜いて歩いてみましょう。
楽しんだあとは食事を
photography by nacasa & partners
ミュージアムの隣にレストランとフードスタンドがあるので、午後や夕方の時間帯を過ごすのにもぴったりです。
上の写真の「The Bowl Steakhouse」は、ランチからディナーまでオープン。ステーキにサラダ、すぐ近くの豊洲市場で獲れた新鮮な魚介まで食べられます。
軽食がよければ、「Everything is in your hand」に行ってみましょう。展示場の入り口前にあるフードスタンドです。ここのフードは持ち帰りが可能です。
この2店舗以外では近くに飲食店はあまりないので、ほかに食事の予定がなければここで何か食べるようにしましょう。
楽しむコツと注意点
チームラボ プラネッツには楽しく過ごせる作品がたくさんあるので、2時間程度はみておくこと。週末や祝日は混んでいる可能性があるので、その分の余裕をもっておくと安心です。
時間帯やシーズンにもよりますが、会場に入るまでに列に並ぶ可能性があります。平日の夕方が、比較的人が少なくてオススメです。
無料Wi-Fiで作品とつながり、写真をシェアしよう
ミュージアム内では無料Wi-Fiが使えます。エキシビジョンアプリをダウンロードすれば、2作品の空間で使うことができます。またすべての展示で写真撮影が許可されているので、あなたの体験を気軽にシェアできますよ。展示を楽しみつつ、たくさん写真を撮りましょう。
※フラッシュ・照明の使用は禁止です。
服装の注意
ミュージアムでは靴下や靴を脱ぎ、バッグや持ち物と一緒にロッカーへ預けてしまいます。また作品の一部で水に浸かるので、ひざ上までロールアップできるか、扱いやすいものを穿きましょう。水は適温に保たれています。
さらに、床の反射性や一部展示の特性から、スカートやワンピースの場合は下にショートパンツを着ておくことをオススメします。会場でレンタル(無料)もできますよ。
チケットの買い方、チームラボ プラネッツへの行き方
Picture courtesy of teamLab
チケットはチームラボ プラネッツの公式HPで事前に購入できます。国際クレジットカードで支払いが可能なので、先にプランを立てておくことができます。
当日にも会場の券売機でチケットが買えますが、日程や時間帯によっては売り切れていることがあります。
入場料は以下の通り。
時間 | 料金* |
平日 10:00~19:00 | 大人(18歳以上)2,700円/子ども(4~12歳)800円 |
平日 19:00~22:00 (最終入場 21:00) | 大人(18歳以上)2,400円/子ども(4~12歳)800円 |
土日祝 10:00~22:00 (最終入場 21:00) | 大人(18歳以上)3,200円/子ども(4~12歳)800円 |
*料金は2019年6月時点。学生やシニアの料金、そのほか詳細は公式HPを確認してください。また、キャンセルによる払い戻しはできません。
こちらからオンラインで購入できます。
アクセス
チームラボ プラネッツは東京の豊洲エリアにあり、銀座とお台場の中間にあたります。電車で向かうなら、新橋駅からゆりかもめ線でおよそ30分。新豊洲駅で降りてください。
ほかに便利な方法としてバスに乗っていくこともできます。銀座駅を出てすぐの銀座4丁目のバス停からビッグサイト行の都営バス 都05-2に乗ります。約14分で新豊洲駅です。
ほかにはないアートの世界に没入しよう
チームラボ プラネッツのアートは、すべての来場者に楽しみとワクワクをくれますが、展示は単なる”光と色”にとどまりません。深く練られたコンセプトに、それぞれの作品に入っていけるような没入型・インタラクティブな性質をもち、自分のいる空間、動き、他者との関わりを意識する世界に招き入れてくれるでしょう。
チームラボ プラネッツで、感覚と想像力に刺激を受けましょう。